年末特別企画 2016年に購入したSP盤12選

今年もやってまいりました。誰が待っているのか、今年購入したSP盤企画。

今年購入したSP盤の中から特に印象に残った12枚を紹介いたします。

※ちなみに、SP盤とは一般的に知られているLPレコード(12インチ)が開発される以前の蓄音機用レコード(10インチ)のことです。回転数は78回転で、片面に1曲ずつしか入っておりません。

1.Raymond Hattori「Turkey In The Straw」

TBSテレビ・ラジオのスポーツ番組のテーマ曲であり、現在も行進曲として知られている「コバルトの空」の作曲者レイモンド服部こと服部逸郎。そのRaymond Hattori OrhestraによるSP盤。

2.Richard Bowers「Gomen Nasai」

1.で紹介したレイモンド服部作曲の、モンド界隈では有名?な不思議曲「ゴメンナサイ(Forgive Me)」のSP盤。トロピカル感ただようサウンドに乗る「ごめんなさい」の言葉、最高です。

3.Bob Wills and his TEXAS PLAYBOYS「Steel Guitar Rag」

スチールギターといえば!という名曲の、「 the King of Western Swing」の異名を持つボブ・ウィルスによるオリジナル録音盤!ということで意気揚々と紹介したけどあまり反響なく、ウエスタン・スウィングあまり人気ないのかな?とショボンとしたSP盤。何はともあれ最高です。

4.Miss Lee Morse and Her Blue Glass Boys「Sweet Man」

今年の発掘。リー・モースという女性SSW。物憂げな外見と声にすっかり魅了されてしまいました。バンド編成も、弾き語りも素晴らしいです。




5.Harry Roy and His Orchestra「Heigh-Ho」

細野さんが子供のころから聴いており、最近はカバーもしている、「ヘイ・ホー」のSP盤!聴いてて楽しくなる一枚です。

6.Eartha Kitt With Joe Reisman's Orchestra and Chorus「Sho-Jo-Ji」

ノアルイズ・レコードの阿部さんから話を聞いて以来、ずっと気になっていた、アーサー・キットによる「証城寺の狸囃子」のカバー!話をしてすぐ手に入れることができ、飛び上がるほどうれしかったです。最高のメロディー、アレンジ!

7.Alvino Rey And His Orchestra「Mama Blues」

これも前から気になっていたスチールギター奏者のSP盤。「ママ」の声をスチールギターで弾き続ける不思議ブルース!

8.灰田ハワイアンアルバム

今年大きな衝撃を与えました、日本産ハワイアン、ウクレレ奏者灰田勝彦スチールギター奏者灰田晴彦兄弟によるハワイアンアルバム。日本産ハワイアンの素晴らしさに気づかされた、至高のアルバムです。これ以降、しばらく異国情緒あふれる日本歌謡に傾倒していくこととなりました。


9.宇都美清「ハワイ航空便」

前述の灰田兄弟から、しばらくこのような外国名の入った歌謡曲を漁っていました。その中で素晴らしかったのがこれでした。曲名も、本格的なハワイアンサウンドも、最高です。

10.平八郎・上田仁「蘇州夜曲」/白片力他「支那の夜」

ノアルイズ・レコードで手に入れた、今年最大のヒット!聞いた瞬間、あまりに素晴らしく、しばらくぼーっとしてしまった1枚。「蘇州夜曲」をギターとオルガンで、「支那の夜」をスチールギター二重奏でやるとここまで素晴らしくなるのか、と。


11.Fred Lowery「The Proud Ones」

伝説の口笛奏者、フレッド・ロウリーのSP盤!口笛の響きがとてつもなく、これも聴いていて震えた1枚でした。またメロディーは良いんですよね、これが。

12.Lefty Frizzell「Mom and Dad's Waltz」

前から大好きなこの曲のSP盤。蓄音機で聴いて、改めて、しみじみとその良さに気づかされました。こんなシンプルかつ素晴らしい曲、いつか作ってみたい。


以上、12枚をお届けしました。

今年は何よりも、蓄音機を手に入れたということで大きな変化があった1年でした。その代り、1枚をじっくり聞くようになったため、積ん読ならぬ積ん聴というか、まだ聴いていない盤もそれなりにあるのが反省点です。


そして、そして、今年もノアルイズ・レコード店主の阿部さんに、大きな感謝を申し上げます。

それではまた来年末に(きっと)お会いしましょう!