年末特別企画 2015年に購入したSP盤12選

今年もたくさんのSP盤を購入しました。

その中から特に印象に残った10枚を紹介いたします。(アルバムは一枚としてカウントします)

※ちなみに、SP盤とは一般的に知られているLPレコード(12インチ)が開発される以前の蓄音機用レコード(10インチ)のことです。回転数は78回転で、片面に1曲ずつしか入っておりません。

1.Hank Williams「Settin' The Woods On Fire」

カントリーの巨人ことハンク・ウイリアムズ。ミュートで刻むギターとペダルスチールの絡みが素晴らしい1曲。

2.Chet Atkins「CENTIPEDE BOOGIE」

ギタリストであるチェット・アトキンスによるブギ・インスト!マンドリンエレキギターの交互のソロ回しが死ぬほど格好いいです。

3.Paul Whiteman and His Orchestra「The New Tiger Rag」

キング・オブ・ジャズことポール・ホワイトマンによる「The New Tiger Rag」。以前「Tiger Rag」は紹介しましたが、ニューって何?と思って印象に残っています。オリジナルも好きですが、こっちもユニークな楽曲。

4.The Dinning Sisters「My Adobe Hacienda」

アメリカの姉妹コーラスグループ、ダイニング・シスターズ。
重厚なコーラスに軽快なアレンジ。「My Adobe Hacienda」はカントリー等でもカバーされている曲です。

5.Al Dexter and His TROOPER「Pistol Packin' Mama」

1940年頃に活躍したテキサスのカントリーシンガー、アル・デクスター。細野さんもカバーしたヒット曲「Pistol Packin' Mama」のSP盤!

6.Sam Lanin And His Famous Players「Ramona」

こちらも細野さんがカバーした楽曲。1960年にはBlue Diamondsによるカバーが大ヒットしました。

7.Spade Cooley「Its Dark Outside」

エスタン・スイングのキングを名乗ったフィドラーのスペード・クーリー。Bob Willsと並ぶウイスタンスイングの重要人物。フィドルを弾く姿がとにかく格好いい!

8.John Kirby and His Orchestra「John Kirby」

ニューヨークの格調高いホテル・ウォルドルフ・アストリアに初めて黒人バンドとして長期出演し、ラジオ放送のシリーズにもレギュラー出演したベース・チューバ奏者ジョンカービー。レイモンドスコットにも通じるダンスミュージック。最高です。

9.1940 NBC's Chamber Music Society「Lower Basin Street」

1950年代から1960年代にかけてテレビ番組で多大な人気を博し、その後なぜか世界ゴルフ殿堂入りをしたという変わった人生を送ったダイナ・ショアが参加。

10.Fred Astaire,Red Skelton etc「Three Little Words」

1950年に公開されたミュージカル映画土曜は貴方に」の劇中歌集。恥ずかしながら映画は観ていないのですが、内容がとにかく最高。
オークストラバックの曲も最高ですが、ピアノから始まるこの曲がとにかく素晴らしいんです。

11.Hoagy Carmichael「Hoagy Carmichael」

ホーギー・カーマイケルの説明は省きますが、「Sratdust」や「Hong Kong Blues」等有名楽曲は収録されておらず、ビッグバンドをバックにしたカバー曲等が多くとても新鮮に楽しめました。ジャケが本当に最高!

「Am I Blue」は映画「脱出」内のこのシーンも最高です。

12.Bing Crosby「Stephen Foster Album」

アメリカ音楽の父と呼ばれ、19世紀半ばのアメリカ合衆国を代表する歌曲作曲家であるスティーブン・フォスターの楽曲を、アメリカを代表する歌手であり俳優であるビング・クロスビーが歌うという、悪くなるはずがないアルバム!有名な「草競馬」「ケンタッキーの我が家」「オールド・ブラック・ジョー」等、聞いたことのある名曲ばかり。ジャケもまたいいんですよ。

駆け足で雑な解説となってしまっていましたが、以上12枚。来年も良きSP盤ライフを送りたいと思います。
今年もノアルイズ・レコード阿部さんに大きな感謝を。来年はもっと伺いたいです。

ポニーのヒサミツとしても来年はよいニュースをお届けできると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
それではよいお年を!

ポニーのヒサミツ